普通のサラリーマンが1年間ちょっと育休取って、育児をしてみた。

30代の新米パパが1年間育休取得!☆初めての育児奮闘記☆

水曜日のピクニック(生後10日目)

村上春樹さんの「羊をめぐる冒険」に以下のような一節があります。

 

"その年の秋から翌年の春にかけて、週に一度、火曜日の夜に彼女は三鷹のはずれにある僕のアパートを訪れるようになった。彼女は僕の作る簡単な夕食を食べ、灰皿をいっぱいにし、FENのロック番組を大音量で聴きながらセックスをした。水曜の朝に目覚めると雑木林を散歩しながらICUのキャンパスまで歩き、食堂に寄って昼食を食べた。そして午後にはラウンジで薄いコーヒーを飲み、天気が良ければキャンパスの芝生に寝転んで空を見上げた。水曜日のピクニック、と彼女は呼んだ。
 

「ここに来るたびに、本当のピクニックに来たような気がするのよ」
「本当のピクニック?」
「うん、広々として、どこまでも芝生が続いていて、人々は幸せそうに見えて……」
 
彼女は芝生の上に腰を下ろし、何本もマッチを無駄にしながら煙草に火を点けた。
「太陽が上って、そして沈んで、人がやってきて、そして去って、空気みたいに時間が流れていくの。なんだかピクニックみたいじゃない?」"

 

本来であればこれから大学生になる人などにぴったりくる言葉かもしれませんが、育休もまさに水曜日のピクニックという感じがします。人生の真っ只中にちょいとお休みをもらって、ピクニックシートを広げてゆっくり子供と過ごして、これからの週末に何をするかを考える。

 

昨日オフをもらっていたので娘と会うのは1日ぶり。そんな短い期間でも娘は変わっています。

f:id:tamoxlife:20221214233144j:image哺乳瓶でミルクを飲むのが上手くなりました。他人から見ればなんだそんなことか、と思うかもしれませんけど、そんな些細なことでも話題になり、嬉しくなるものですね。

 

毎日のように接しているからいるからこそ、気づくことがあります。小さな成長を見逃さないよう、でもゆっくりとしたピクニックを楽しみたいです。